モンハンシリーズの中でも、ガンランスという武器はひときわ個性的な存在として知られている。槍のように突いて戦いながらも、砲撃というまったく異なる性質の攻撃手段を同時に持ち合わせている点が、その大きな特徴になっている。物理攻撃と肉質無視の固定ダメージを両立できるため、硬い部位を相手にしても安定してダメージを与えられるのが強みだ。

今作『モンハンワイルズ』では、このガンランスが過去作以上に扱いやすく調整されているという評価が目立っている。とくに注目すべきは、移動しながらの攻撃がよりスムーズになったことで、従来の「重たい操作感」がかなり軽減されている点だ。これにより、敵の動きに合わせて柔軟に位置を取りながら攻撃を重ねるといった立ち回りも現実的になった。守りに徹するだけでなく、攻めの起点としてガンランスを選択するプレイヤーが増えてきた背景には、こうした操作性の向上がある。

また、防御性能の高さもこの武器ならではの利点として見逃せない。ガードを駆使すれば、相手の強力な攻撃を耐えながら反撃のチャンスをうかがうことができる。とくに大型モンスター相手に安定した立ち回りを実現するには、盾を活用できる武器種が有利になる場面が多い。その点で、ガンランスは初心者にも心強い選択肢となってくれる。

さらに、ガンランスには単調になりがちな突き攻撃だけでなく、砲撃・竜杭砲・竜撃砲といった多彩な技が用意されている。これらのアクションを状況に応じて使い分けることで、戦闘そのものに戦略性が生まれ、プレイヤー自身の判断力や操作の工夫がそのまま成果に繋がる。使いこなせばこなすほど、ガンランスの持つ奥深さとポテンシャルに気づかされるはずだ。

このように、ガンランスは決して「地味で難しい武器」ではなく、むしろ攻防一体の魅力に溢れた万能型の武器へと進化を遂げている。『モンハンワイルズ』において、その真価を引き出すことができれば、どんな強敵も恐れるに足りないと感じられる瞬間がきっと訪れるはずだ。

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3種の砲撃タイプとその戦い方の違い

ガンランスを語るうえで欠かせないのが、砲撃タイプによる性能と戦術の違いについての理解だ。『モンハンワイルズ』では、ガンランスは「通常型」「拡散型」「放射型」という3つの砲撃タイプに分類されており、それぞれに異なる特徴と役割が与えられている。この違いを把握しておくことで、自分のプレイスタイルに合った戦い方がぐっと洗練されていく。

まずは最もスタンダードな「通常型」から見ていこう。このタイプは砲弾の装填数が多く、フルバーストによる高火力コンボを得意とする。叩き付けから薙ぎ払い、そこからフルバーストへとつなげる一連の動作が基本形となりやすく、コンボを重ねる中で安定した火力を出せるのが大きな魅力だ。ただし、各砲撃の威力そのものは控えめなため、一撃必殺というよりも“手数と継続性”で勝負するタイプだと捉えておくといい。

次に「拡散型」について。このタイプは一発あたりの砲撃ダメージが非常に高く、しかも攻撃範囲が広いという個性を持っている。通常型に比べて装填数は少ないが、その分、一撃の重さが際立つ。移動砲撃や溜め砲撃を軸にして、機動力を活かしながら接近と離脱を繰り返す戦法が効果的だ。特に『モンハンワイルズ』では、移動しながら砲撃を繰り出せるシステムが強化されていることもあり、拡散型との相性は抜群に良くなっている。現時点での最強候補と名高い「護鎖刃銃槍ガルホート」も、この拡散型に属していることから、注目度の高さがうかがえる。

最後に「放射型」だが、こちらは溜め砲撃を主体にするタイプで、射程が長く、安全な距離から攻撃できるのが特徴となっている。単発威力は拡散型ほどではないものの、リスクを抑えつつ竜撃ゲージを効率よく溜められる点は見逃せない。竜撃砲などの高威力技を繰り返し狙っていけるため、長期戦や堅実な立ち回りを好むプレイヤーには特におすすめだ。

こうして見てみると、それぞれの砲撃タイプには明確な“個性”があり、どれが最も強いかは一概に言い切れない。逆に言えば、自分の得意な戦法や狩猟対象の性質に応じて、タイプを使い分けていく柔軟さが求められてくる。フルバーストを軸に粘り強く戦いたいなら通常型、一撃離脱で機動的に立ち回りたいなら拡散型、安全圏からじわじわと削りたいなら放射型。このように、砲撃タイプはガンランスの戦術を根本から変える要素となっており、その選択がプレイヤーのスタイルを明確に映し出す鏡のような存在になっている。

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操作方法と基本コンボの習得が第一歩

ガンランスを扱ううえでまず最初に取り組むべきなのが、各種操作の習得と、それを組み合わせた基本的なコンボの理解だ。どれほど強力な装備やスキル構成を揃えたとしても、武器そのものの使い方に慣れていなければ、本来の性能を発揮することは難しい。逆に言えば、基本をしっかりと体に染み込ませるだけでも、戦闘全体の安定感がぐっと増していく。

操作面では、まず「水平突き」と「踏み込み突き上げ」がガンランスの主軸となる動きになる。この2つの攻撃は素早く出せて隙も少ないため、攻撃の起点として非常に優秀だ。そして、そこから「砲撃」へとつなげることで、物理と砲撃をミックスした多段的な攻撃が完成する。単発での火力は控えめかもしれないが、動きの中で自然につなげられる構成としては申し分ない。

次に覚えておきたいのが、ガンランスの代名詞ともいえる「フルバーストコンボ」だ。叩き付けから薙ぎ払い、そしてフルバーストへと連携させることで、一度に複数の砲弾を発射する高火力の技に仕上がる。とくに通常型との相性が良く、安定してダメージを稼げる主力コンボのひとつになっている。ただし、隙も大きくなるため、モンスターの動きをしっかり見極めたうえで使う必要がある点は意識しておきたい。

そのほかにも「ガード突きコンボ」や「竜杭フルバーストコンボ」など、さまざまなバリエーションが存在する。たとえば、ガードから突きへと派生させて反撃につなげる動きは、防御力を活かした戦術として非常に有効だ。また、竜杭砲からフルバーストに連携するコンボは、モンスターのダウン時などに狙えば一気に大ダメージを与えることも可能になってくる。

このように、ガンランスのコンボは一見すると複雑に感じられるかもしれない。ただ、基本の流れを一つずつ身につけていけば、自然と手が動くようになる瞬間がやってくる。繰り返し練習する中で、「あ、ここは叩き付けからフルバーストで一気に削ろう」といった判断が直感的にできるようになれば、もう一人前のガンランサーだ。

だからこそ、派手さや火力にばかり目を奪われず、まずは“地味だけど堅実な操作の反復”を大切にしてほしい。そこを土台にしてこそ、後に紹介するような応用テクニックや装備構成も、真価を発揮するようになってくる。ガンランスを使いこなす旅は、ここから始まる。

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ワイルズで追加された新アクションとテクニック

『モンハンワイルズ』におけるガンランスの進化は、単なる数値調整や性能強化にとどまっていない。特筆すべきは、これまでにはなかった新アクションや戦術的なテクニックが複数追加されたことだ。これにより、ガンランスという武器の“奥行き”が一気に広がり、使い手の工夫次第で戦局を大きく変えられるようになっている。ここでは、その中でも注目すべきポイントを順を追って見ていこう。

まず真っ先に触れておきたいのが「クイックリロード」というアクションだ。これは、砲撃後やコンボの合間に素早く弾を装填する動きで、従来よりもスピーディな立ち回りを可能にしている。ボタン操作もシンプルで、R2+○の同時押しによって即座に発動できるため、リズムよく攻撃を繋げたい場面で非常に重宝する。とくに連携中にリロードのタイミングで手を止める必要がないというのは、コンボを維持する上で大きなアドバンテージになる。

さらに今作では、「装填ジャストガード」という特殊アクションも新たに実装された。これは、リロードの動作中にタイミング良く攻撃を受けることで、自動的にガードが発動するというもの。狙って発動させるには慣れが必要だが、決まった時の手応えと効果は絶大だ。攻撃と防御を一体化させるこの動きは、まさにガンランスという武器が持つ戦術性の象徴とも言える。

もうひとつ、実践的に覚えておきたいのが「短縮竜撃砲」だ。従来、竜撃砲は発動に時間がかかる大技だったため、使いどころを慎重に選ぶ必要があった。だがワイルズでは、この短縮バージョンの登場によって、テンポよく高火力を叩き込むチャンスが増えた。竜撃ゲージさえ溜まっていれば、隙を突いて一気に火力を押し付ける選択肢が広がるわけだ。

加えて、操作上の“裏技”ともいえるようなテクニックも話題になっている。そのひとつが「ドリル前進」と呼ばれる動きだ。杭装填モーション中にスティックを前に倒すことで、ガンランサーがグッと距離を詰める特殊なモーションが発生する。この動きはただの移動ではなく、攻撃への布石として非常に強力で、ガンランス特有のもっさりした動きを打ち消すような感覚が得られる。

また、装備を“2本持ち”して切り替えるという運用も一部の上級者たちの間で注目を集めている。例えば、竜撃砲を撃ち切った後に同じ武器を装備し直すことで、即座にチャージされた状態に戻すという発想だ。さらに切れ味の低下もこの方法でリセットされるため、立ち回りが格段に効率的になる。これまでの常識を覆すような戦術だが、実際に使ってみるとその効果は想像以上に実感できるはずだ。

これらの新アクションやテクニックが加わったことで、ガンランスという武器は単なる「硬くて重い武器」から、「トリッキーで多彩な選択肢を持つ武器」へと生まれ変わっている。習得にはある程度の慣れが必要ではあるものの、それを乗り越えた先には、これまで見えてこなかった“自由自在なガンランスの世界”が広がっている。

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おすすめ装備と必須スキルの組み合わせ

ガンランスの性能を最大限に引き出すためには、操作テクニックの習得だけでなく、それに見合った装備とスキル構成を整えることも欠かせない。とくに『モンハンワイルズ』では、砲撃タイプごとの特性がはっきりしている分、装備選びのセンスがそのまま火力や安定性に直結する。ここでは、多くのハンターたちから評価を集めている装備や、押さえておきたい必須スキルについて触れていく。

まず、現時点で最も注目されている武器として挙げられているのが「護鎖刃銃槍ガルホート」だ。このガンランスは拡散型に分類されており、単発の砲撃威力が極めて高い。基礎攻撃力も240と高めに設定されていて、砲撃レベルも「やや強い」とされていることから、多くの場面で安定したパフォーマンスを見せてくれる。さらにスロット構成が3/3/1と優秀な点も見逃せない。スキルの自由度が高くなる分、自分の戦い方に応じたカスタマイズがしやすいのが大きな魅力だ。

そして装備を語る上で外せないのが、何より「砲術」スキルの存在である。これは砲撃のダメージを直接的に強化するもので、どの砲撃タイプを使うにしても、もはや必須とも言える。砲術レベルを上げれば上げるほど、竜杭砲やフルバーストの威力が段違いになってくるため、まず最初に盛り込むべきスキルだと考えていい。

次に重要視されているのが「砲弾装填数UP」。このスキルは単純に砲弾の数を増やす効果を持っており、フルバースト型の通常型ガンランスにとってはとくに恩恵が大きい。攻撃回数が増えれば、火力も連携の幅も広がるため、安定性と爆発力の両面で有利に働く。

加えて、「業物」や「匠」といった切れ味管理系のスキルも非常に相性が良い。ガンランスは砲撃の性質上、どうしても切れ味の消耗が激しくなりがちだ。そのため、少しでも長く戦えるようにするには、こうした補助スキルの導入が戦術の幅を大きく広げてくれる。

さらに、砲撃タイプごとに特化したスキル選びも意識したい。たとえば、通常型であれば装填数UPやKO術との組み合わせが効果的だし、放射型であれば特殊射撃強化などが活躍してくれる。拡散型ではガード性能の強化や砲術レベルの上乗せが定番になっている。自分がどのタイプをメインで使っているのかによって、どのスキルを伸ばすかを選び直すことも大切だ。

このように、ガンランスの運用においては、武器とスキルがまさに“車の両輪”のような存在になっている。どちらか一方に偏っても、期待通りの成果は出にくい。だからこそ、単に「強い装備を真似る」だけではなく、自分がどの場面でどう立ち回りたいのかをイメージしながら、装備やスキルの組み合わせを調整していくことが、上達への確かな一歩につながっていく。

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状況別に使い分けたいコンボと立ち回り術

ガンランスという武器の本当の魅力は、その多彩なコンボと、状況に応じて戦術を柔軟に切り替えられる点にある。ただ火力を出すだけなら他にも手段はあるかもしれないけれど、相手の動きやステージ環境、自分の位置取りに応じて“何を選ぶか”という判断が、ダイレクトに成果に反映されるのがガンランスならではの面白さだ。

たとえば、モンスターが明らかに大きな隙を見せたとき。この瞬間を逃さずに叩き込むべきは、やはり高火力の「竜杭フルバーストコンボ」になる。叩き付けから竜杭砲、そこから連装竜杭フルバーストまで一気に繋げることで、溜めておいた竜撃ゲージを一気に吐き出すような感覚でダメージを与えられる。さらにその直後に竜撃砲まで決められたなら、まさに“真の全弾発射コンボ”として、戦況を一気に優位に傾けられる流れが完成する。

逆に、敵の動きが読めず、こちらが主導権を握れないような局面では、無理に火力を狙うのではなく、安全性を重視した「ガード突きコンボ」で安定を図るという判断も大切になってくる。ガードでしっかり攻撃を受け止めた後、ガード突き、なぎ払い、竜杭砲と繋げていけば、無理なく反撃に移ることができる。しかもこの連携は、ガンランスの持ち味である“防御からの反撃”という形をそのまま体現してくれる流れになっている。

また、『モンハンワイルズ』では機動力が大幅に強化されたことで、「移動砲撃」や「短縮竜撃砲」といった選択肢も実践的に機能するようになっている。特に、相手が遠距離にいるタイミングでは、踏み込み突き上げから移動砲撃に派生させて一気に距離を詰めつつ、圧をかけていく動きが効果的だ。そのままクイックリロードで即座に再装填を行い、もう一度攻めに転じるというように、流れるような攻撃のリズムを構築できるようになると、ガンランスの立ち回りが一段階洗練されていく。

もちろん、すべてのコンボを無理に使い分ける必要はない。ただ、その場その場に応じて“何を選ぶか”を考えるクセをつけておくことが、上達への最短ルートになってくる。例えば「今はダウン中だからフルバーストを狙えるな」とか、「この攻撃はガードで受けて反撃に繋げられるな」とか、そうした判断を重ねていく中で、自然と立ち回りの精度も上がっていく。

そしてもうひとつ。ガンランスは、どんな攻撃であっても“どの技をいつ出すか”が本当に重要になってくる。連携そのものの火力もさることながら、その前後にある“状況判断”の部分が、他の武器以上に問われる。だからこそ、ただ技を覚えるだけで終わらず、その背景にある意図まで掘り下げていくことで、ようやくガンランスという武器の真価が見えてくるようになる。

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前作との違いと進化したポイントを総整理

『モンハンワイルズ』でのガンランスは、過去作を経験してきたプレイヤーから見ても、確かな“進化”を遂げているという印象が強い。単純に新技が追加されたというだけではなく、武器全体の扱いやすさや戦術の幅が広がったことで、ガンランスという武器が持つ可能性そのものが解放されたと言っていい。ここでは、シリーズを追ってきた人にも納得してもらえるように、前作からの具体的な違いや改善点を振り返ってみよう。

まず最も大きな変化として感じられるのが、“機動力”に関する調整だ。これまでのシリーズでは、ガンランスはどうしても重厚感のある動きが目立ち、「攻撃は強いけど隙も大きい」といった印象が強かった。それが今作では、移動砲撃やドリル前進といった技の追加により、立ち回りのスピード感が一変している。結果として、敵との間合いを素早く詰めて攻め込んだり、不要なダメージを避けつつ攻撃のリズムを崩さず維持したりと、これまでとはまったく違う戦い方が可能になった。

そして次に注目したいのが、“コンボ構成の進化”である。以前までは、叩き付けから薙ぎ払い、そこからのフルバーストという流れが半ば定番とされていたが、ワイルズではそこに「竜杭砲→連装竜杭フルバースト→竜撃砲」といった新たな連携が加わったことで、コンボの火力も選択肢も飛躍的に広がっている。特に、溜めた竜撃ゲージを一気に吐き出してモンスターに大ダメージを与えるコンボの存在は、従来のガンランスでは味わえなかった“爽快感”をプレイヤーに与えてくれるようになっている。

さらに、システム的な面でも細かい改善がいくつも施されている。たとえば、「装填ジャストガード」はその代表例だろう。ガンランスの操作に慣れたプレイヤーが、あえてリスクを取って狙うことで発動するこの技は、ガード武器特有の“重さ”を技術で乗り越える楽しさを提供してくれる。一方で、より手軽に動き続けられる「クイックリロード」や「短縮竜撃砲」のような技は、初心者にとっての入り口としても非常に心強い要素になっている。

また、砲撃そのものの存在感も前作と比べて一段と高まっている点は見逃せない。肉質を無視して固定ダメージを与えるという砲撃の特性は、今作でさらに活きるようになっており、砲術スキルとの相乗効果も相まって、積極的に狙っていける攻撃手段として明確なポジションを確立している。過去には物理攻撃がメインで、砲撃はおまけという印象を持っていた人も少なくなかったはずだが、今作ではむしろ砲撃を軸に立ち回ることが選択肢として完全に成立している。

こうして見ていくと、『モンハンワイルズ』におけるガンランスは、武器の構造そのものには大きな変化がない一方で、戦術面・操作性・技構成の全てにおいて“洗練されたアップデート”が加わっていることが分かる。その結果、初心者が使いやすくなっただけでなく、ベテラン勢にとっても新たな研究の余地が広がる奥深い武器として、再評価の波が確実に押し寄せている。

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まとめ:自分に合った砲撃スタイルでガンランスを楽しもう

ここまで『モンハンワイルズ』におけるガンランスの魅力を、基本的な特徴から立ち回り、装備構成、新アクションやテクニックまで、一通り紹介してきた。読み進めてくれたあなたにはもう、ガンランスが単なる“重くて地味な武器”ではないということは伝わっているはずだと思う。それどころか、選択肢が増えた今作においては、むしろその多様性こそがガンランス最大の武器になっている。

通常型でのフルバーストに快感を覚える人もいれば、拡散型の一撃にロマンを感じる人もいるし、放射型で距離を取りつつ安定した削りを続けたいというプレイヤーもいる。それぞれの砲撃スタイルには明確な個性と強みがあって、どれが“正解”ということはない。むしろ、「どれが自分のスタイルに一番フィットするか」を試しながら探っていく過程そのものが、この武器を使う楽しさに直結している。

さらに言えば、操作に慣れていくうちに、「この場面ではこっちの砲撃タイプの方がいいな」とか、「この装備だともっと攻められるな」といった判断も自然とできるようになってくる。そんなふうに、使い込むほどに新たな気付きや発見が生まれていく武器というのは、そう多くはない。それができるのが、まさにガンランスという武器の奥深さであり、長く愛され続けている理由でもある。

もしこれからガンランスに触れてみようと思っているなら、最初からすべてを完璧に使いこなそうとする必要はない。まずは基本的な操作と1つのコンボから始めて、少しずつできることを増やしていけば、それだけで十分に戦える。そしてその積み重ねの先に、あなたにしかできない“ガンランスの使い方”が必ず見えてくる。

だからこそ、この武器を選んだことに迷いを感じる必要はないし、重さに臆することもない。『モンハンワイルズ』という舞台で、あなたの手の中でガンランスはまだまだ進化し続けてくれる。ぜひその手で、この奥深い砲撃の世界をじっくりと味わい尽くしてみてほしい。

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