2025年6月7日、多くのゲームファンが注目していた「Summer Game Fest」で、ついに『バイオハザード9』が正式発表されました。そのタイトルは『バイオハザード レクイエム』。長年シリーズを追ってきたファンにとって、このタイトルが示す意味にさまざまな想像が広がったのではないかと思います。
実際に発表を受けて報じたのは、ファミ通や電撃オンライン、IGN、Game*Sparkといった日本国内外の主要ゲームメディアです。そして彼らの報道内容には一貫性があり、「バイオハザード9=レクイエム」というタイトルが確定的なものとして伝えられました。英語表記でも“Resident Evil Requiem”と明示されており、国内・海外ともにその呼び方にブレはありません。

しかもこの情報、単なる噂ではありません。報道の出どころを辿れば、カプコン自身による公式発表に基づいていることがわかります。つまり、今回のタイトルは信頼に足る“公式の事実”として受け取ってよさそうです。
タイトルに込められた“レクイエム(鎮魂歌)”という言葉からは、シリーズの原点であるラクーンシティや、過去の悲劇に何らかの決着が描かれることを予感させます。過去作を知る人ほど、このキーワードに込められた意図に想像を巡らせてしまうのではないでしょうか。
もちろん、現時点でタイトルの意味や物語のテーマが明確に語られたわけではありません。それでも、“レクイエム”という単語が、長年のファンの記憶を強く揺さぶる響きを持っていることは間違いありません。
発売日はいつ?公式発表された正確なリリース日
タイトルの正式発表に続いて、多くのファンが気になったのは、やはり発売日です。すでに複数のメディアが報じている通り、『バイオハザード レクイエム』のリリース日は2026年2月27日に決定しています。これは電撃オンラインやファミ通、さらには海外メディアのIGNやGematsuなども揃って取り上げており、その情報には一切のブレがありません。
しかも、これらのメディアが根拠としているのは、あくまで“カプコン公式のプレスリリース”です。単なるリーク情報でもなければ、曖昧な予想でもない。明確に「2026年2月27日(金)発売予定」と発表されているんです。こういった背景を踏まえると、この日付を疑う余地はほとんどないと言っていいと思います。

さらに特筆すべきなのは、日本と海外で同じ日付が示されているという点。通常、海外タイトルは地域ごとにリリース日がズレることもありますが、今回はグローバルに統一されているという印象があります。この一貫性からも、カプコンが『レクイエム』に対して、世界同時展開という戦略を強く意識していることが感じ取れます。
それにしても、2026年の2月末というタイミングは、いろいろと象徴的です。シリーズが持つ“冬の恐怖”の演出には、この季節の静けさや冷たさがよく似合うんですよね。プレイヤーの体感温度すら奪っていくような凍てつく恐怖。その感覚を思い出すたびに、この発売日が意図的に設定されたものではないかと、つい考えてしまいます。
発売日がここまで明確に示されたことで、いよいよカウントダウンが始まったと言えそうです。あと1年半足らず――ファンとしては長いようで短い待機期間ですが、その分、徐々に公開されていく追加情報を楽しみに待つ時間が増えるわけです。新しい恐怖が静かに近づいている。この感覚そのものが、バイオらしさなのかもしれません。
対応プラットフォームは次世代機中心に!どの機種で遊べる?
発売日が明らかになった今、気になってくるのが“どのハードで遊べるのか”という部分です。結論から言えば、『バイオハザード レクイエム』はPlayStation 5、Xbox Series X|S、そしてPC(Steam)という、いわゆる“次世代プラットフォーム”に対応予定とされています。
この情報もまた、複数の信頼できるメディアから報じられているものです。ファミ通では「PS5/XSX/Steam」と具体的な名称で紹介されていて、Game*Sparkでも同様の構成が示されています。そして、海外メディアであるGematsuにおいても、「PlayStation 5, Xbox Series, and PC (Steam)」と、まったく同じラインナップが記載されていることからも、情報としての信頼性は高いと見て問題ないはずです。
一方で、一部の初報では“対応機種未確認”といった曖昧な書き方がされていた箇所もありました。ただ、それはおそらく発表直後の混乱によるものです。現在出回っている情報は、いずれも次世代機3機種に焦点が絞られており、旧世代機――つまりPlayStation 4やXbox Oneといったハードについては、一切触れられていません。
このことが示すのは、カプコンが今回のタイトルを“完全な次世代向けタイトル”として制作している可能性が高いということです。処理能力やグラフィック性能が要求されるホラー演出やアクション要素を、最新のハードウェアで表現するためには、どうしてもPS4世代では限界があったはずですし、そういった判断が背景にあると考えると自然な流れです。

それに、シリーズとしての進化を表現するうえでも、対応機種を絞るという選択は理にかなっていると思います。よりリアルな恐怖、より没入感のある映像体験を目指すなら、それに見合う技術環境が前提になる。その意味で『レクイエム』は、グラフィック表現や演出面でも、これまでのバイオシリーズとは一線を画す存在になる可能性が高いと感じます。
つまり、この対応機種の選定そのものが、作品の方向性や“覚悟”を物語っているわけです。
舞台はあの“ラクーンシティ”?物語の背景設定はどうなるのか
ここまでで、タイトル・発売日・対応機種と、外堀はだいぶ埋まってきたわけですが、やはり物語の舞台がどこになるのかは、シリーズファンにとって何よりの関心事だと思います。今回『バイオハザード レクイエム』の舞台として、最も多くのメディアが触れているのが“ラクーンシティ”です。あの崩壊した街の名前が、再び脚光を浴びることになるとは……この発表に胸がざわついた方も少なくないはずです。
ファミ通の記事では、「ラクーンシティが舞台!」と明言されていましたし、他の複数メディアも、トレーラー内に映し出された地図や建物の描写から、舞台はラクーンシティである可能性が高いと読み取っています。とはいえ、現時点ではあくまで“情報の一部が示唆している”という段階に留まっており、カプコン自身が明確に「舞台はラクーンシティ」と断言したわけではありません。
ただ、そういった“におわせ”が意図的であることは明らかで、今回の作品がシリーズ30周年記念作として制作されていることを踏まえても、単なる偶然とは思いにくいです。これまでのシリーズを象徴する場所、象徴する出来事。そういったものが“レクイエム=鎮魂歌”というタイトルの中に回帰していく……そんな構図が、静かに浮かび上がってくるように感じられます。
そもそもラクーンシティという地は、バイオハザードという作品の原点であり、最も多くの悲劇が積み重ねられた場所です。その場所に再び物語が戻るのであれば、それは単なる舞台設定の話ではなく、シリーズ全体に通底するテーマへの再接続、つまり過去との対話としての意味合いが強くなるわけです。

もちろん、これが過去の時系列を扱う物語になるのか、それとも“再建された未来のラクーンシティ”を舞台とするものなのか、そのあたりはまだ読み切れません。けれど、いずれにしてもカプコンがここであえて“あの地名”を提示してきた意図には、相応の覚悟があるように思えてならないんです。
情報がまだ断片的だからこそ、そのわずかな断片をどう読み取るかが、ファンにとっては何より楽しい時間でもあります。だからこそ、今この段階で感じた違和感や予感は、大切に覚えておきたいですね。今後さらに詳細な背景設定が明かされていく中で、きっとその感覚が一本の線としてつながってくる瞬間が訪れるはずですから。
ゲーム内容に変化あり?現在明らかになっているトレーラー情報
物語の舞台に関する手がかりが見えてきた一方で、やはり最も気になるのは“ゲームプレイそのもの”の中身です。ただ、現段階では、カプコン側から詳細なプレイ内容までは発表されていません。実際、電撃オンラインでは「ゲーム内容については後日掲載予定」と記されており、具体的なメカニクスやシステム面については、ほとんど明らかになっていないというのが現実です。
とはいえ、完全に情報がゼロというわけでもありません。複数のメディアが共通して触れていたのが、今回公開されたトレーラー映像の中に含まれていた“あるシーン”の数々です。たとえば、IGNの記事には「ゲームプレイに変化あり」との記載がありましたし、電ファミニコゲーマーでは、FBIが資料を操作している場面や、拘束された女性が叫ぶショッキングな描写などについて触れられています。断片的とはいえ、映像が見せた世界観や演出の方向性は、たしかにこれまでのシリーズとは少し違った空気を纏っていたように感じました。
中でも印象的だったのは、全体的な映像トーンがかなりダークで抑圧的だったという点です。ホラーというジャンルの原点に回帰するかのような重苦しい演出が続く中、登場人物たちの動きや表情に、これまで以上に“リアリティ”と“恐怖”が宿っているように見えたんです。それはきっと、演出面だけでなく、プレイヤーの体験自体にも何らかの変化がもたらされることを予感させていたのだと思います。

もちろん、現時点では、実際の操作感やゲームシステムそのものに触れられる映像はまだ公開されていません。ただ、トレーラーの持つ空気感や、カメラワーク、そしてサウンド演出の密度からは、明らかに“これまでと同じではない”というメッセージが込められていたように感じられました。
そしてその“変化の兆し”こそが、今回のバイオハザード レクイエムに対する期待値を、静かに、でも確実に押し上げているのではないかと思います。新しい恐怖の形を模索しているのか、それとも過去作で一度描かれた恐怖を、次世代の技術で再構築しようとしているのか。まだ断言できる段階ではありませんが、それを想像しながら待つ時間こそが、ある意味このシリーズの“醍醐味”とも言える気がします。
バイオハザード30周年記念タイトルとしての意味とは
すでにお気づきの方もいるかと思いますが、今回の『バイオハザード レクイエム』は、シリーズにとって非常に大きな節目となる“30周年記念作品”として発表されています。1996年の第1作からスタートし、さまざまな進化や変革を重ねてきたバイオハザード。その歴史の中で、30年という節目にあたるタイミングでナンバリングタイトルをリリースしてくるというのは、やはり相応の覚悟と意味が込められていると受け取るべきだと思います。
そもそも、ナンバリング作品が登場するたびに、シリーズは何かしらの“転換期”を迎えてきました。『4』では視点の変化が、『7』ではホラーへの回帰が、それぞれ鮮烈なインパクトを残しましたし、そのたびにシリーズ全体の在り方が再定義されてきたわけです。そう考えると、この『9』にも、単なる続編以上の重みがあることは明らかです。
そしてその上で、今回のタイトルには“レクイエム(鎮魂歌)”という、極めて象徴的な言葉が選ばれています。これは偶然ではないはずです。ラクーンシティという原点に立ち返りながら、これまで積み重ねてきた物語や犠牲に向き合い、何かしらの“総括”を行う……そんな作品になる可能性を、どうしても感じてしまいます。
カプコンにとっても、この30周年というタイミングは、ただのお祝いに留まらない意義を持っていると思うんです。新しいファン層を取り込むだけでなく、長年支えてきたコアユーザーに対して、どれだけ真摯に向き合えるか。そういった視点で作品を組み立てていく必要があるわけで、だからこそ今回の『レクイエム』には、過去と現在、そして未来を“つなぐ”という重要な役割が託されているように思えてなりません。

もちろん、まだ具体的なゲームシステムや物語の全容までは見えてきていません。でも、それでもここまでに明かされた断片の数々――タイトル、舞台、映像の空気感――それらすべてに込められた“静かな決意”のようなものは、確実に伝わってくるものがあるんです。
30年という時間の重みを背負いながら、新しい恐怖と対話しようとしている『レクイエム』。この作品が何を描き、どんな結末を提示してくれるのか。その全貌が明らかになる日を、今はただ静かに、そして深く期待しながら待ちたいと思います。
今後の続報に注目!最新情報の追い方と公式アカウント紹介
ここまでで触れてきたように、『バイオハザード レクイエム』は、発表されたばかりのタイトルということもあり、まだまだ“全貌”が明かされているとは言い難い状況です。現段階で見えてきているのは、タイトルと発売日、そして対応機種やトレーラーの一部情報に過ぎません。ただし、裏を返せば、今後の続報によって、作品の姿が少しずつ、そして確実に輪郭を持って浮かび上がってくるということでもあります。
そしてその“続報の追い方”こそ、今この段階でファンが意識しておきたいポイントです。というのも、カプコンはこれまでも、タイトルごとのティザーやディテールを段階的に公開してきた経緯がありますし、情報解禁のタイミングは意外と突然やってくるものなんですよね。だからこそ、少しでも早く、そして正確に情報をキャッチできるようにしておくことが重要になってきます。
まず一つ目の情報源として押さえておきたいのが、カプコン公式サイト内の『バイオハザード』シリーズ特設ページです。作品ごとに情報がまとめられていて、トレーラーやスクリーンショットなども公式にアップされるため、信頼性という点ではこの上ない存在です。更新頻度こそ月単位ではあるものの、“一番確かな場所”として見ておくべき拠点と言えます。
それと同時に、リアルタイムでの情報収集にはやはりSNSの存在が欠かせません。中でも、カプコン公式のX(旧Twitter)アカウントは情報の即時性が高く、新情報が出た際にはまず最初にここで告知されるケースが多いです。さらに最近では、ティザー映像やPVがまずYouTubeで先行公開されることも増えているため、公式YouTubeチャンネルのチェックも忘れずにしておきたいところです。

また、ファミ通や電撃オンライン、IGN Japanといった大手ゲームメディアのニュース欄にも注目しておくと、カプコンから発信された内容に加え、編集部による考察や解説が添えられている場合があり、より深く理解するためのヒントになるはずです。
ここから数ヶ月、あるいは年単位で続いていくであろう『レクイエム』の情報解禁ラッシュ。そのひとつひとつを丁寧に拾いながら、作品への理解を深め、想像をふくらませていく時間こそが、リリース前の“もう一つの楽しみ方”とも言えるかもしれません。
新しいバイオの鼓動は、すでに静かに鳴り始めています。あとはその音を、どこまで繊細に聴き取れるか。今はただ、その鼓動に耳を澄ませながら、続報を待ちたいと思います。