体育後の匂い×ホテルの密室…ギャル先輩の新たな一面が炸裂する第2巻レビュー

本作の最大の魅力は、クールなギャル・宵川先輩が見せる「ツンからデレへの揺れ動き」です。
普段は素っ気ない彼女が、汗だく体操服に着替え直して後輩の“お願い”を聞き入れる姿は、ギャップ萌えとして強烈に刺さります。
特に蒸れた体操服の匂いや質感、近い距離でのやり取りが細かく描写されており、読者の没入感を大きく高めてくれます。
陰キャ後輩との距離が縮まる瞬間のあまい空気も魅力で、ページを進めるほど関係性の変化が楽しめる一作です。

体育後の汗びっしょりな体操服に着替え直すシーンが非常に丁寧に描かれており、汗と蒸れのリアルな質感が作品全体の没入感を高めています。
特に、蒸れた股をそっと開く描写や、体操服特有の甘い匂いを後輩が感じ取る場面は、読者の五感に直接訴えかけるような臨場感があります。
「匂い」や「湿り気」を連想させるカットが多いことで、キャラクターの身体的な魅力が強調され、ギャル作品としての完成度も非常に高いです。
体操服×ホテルという密室での組み合わせが絶妙で、フェチ要素をしっかり満たしてくれる見どころになっています。

宵川先輩の「ほんとキモいんだけど…」というセリフに象徴されるように、ツンとしながらも後輩のお願いを受け入れてしまうデレの片鱗が魅力的です。
普段は冷静な彼女の内側にある優しさや照れが、身体の火照りや細かな表情の変化として丁寧に表現されています。
特にホテルという空間に移ってからの関係の距離感の変化が自然で、読者としても二人の関係が少しずつ近づく様子を追体験できる構成です。
ギャル特有の強気さと、主人公への好意が滲む仕草とのギャップが心地よく、キャラ萌え要素として高い満足感を得られるポイントです。

本作は全68ページという大ボリュームで構成されており、シーン数や展開の密度が非常に高いのが特徴です。
体操服シーンの導入からクライマックスまで、読者が“もっと見たい”と思うテンポで進むため、長めのページ数にも関わらず最後まで飽きずに楽しめます。
黒棒修正によって描写がよりクリアに感じられ、作品全体の没入度も向上しています。
ボリューム・濃度ともに満足度の高い構成で、シリーズファンはもちろん新規の読者にも十分におすすめできる内容です。