「PROJECT XENO(プロジェクト ゼノ)」は、CROOZ株式会社の子会社であるCROOZ Blockchain Labが参画し、2023年5月10日に正式リリースされたWeb3 PvP戦略ゲームです。対応プラットフォームはiOSとAndroidで、サービス開始当初から世界中のプレイヤーがリアルタイムでバトルを楽しめる環境が整えられています。さらに、2024年8月にはブラウザ型クラウドゲームプラットフォーム「TapFun」を通じてPCブラウザ版が提供開始され、スマホだけでなくPCからも手軽にアクセスできるようになりました。
本作は、NFTとカードバトルを掛け合わせたGameFi要素が特徴です。ゲームのコアとなるのは、3体の「XENO」と12枚のスキルカードを組み合わせて編成する戦略的なデッキ構築。対戦はリアルタイムで進行し、プレイヤーは瞬時の判断と読み合いで勝利を目指します。この戦略性と心理戦の深さが多くのユーザーから高く評価され、Apple Storeでも☆4.0という高評価を獲得しています。

運営側は積極的なコンテンツ展開を続けており、リリース1周年となる2024年5月にはオフラインイベント「アニバーサリーパーティー」を開催。9月には、あの人気漫画『北斗の拳』との大型コラボレーションも実現し、既存ファンだけでなく新規ユーザーの獲得にも成功しています。こうした継続的なアップデートやイベントは、プレイヤーにとって常に新鮮なプレイ体験を提供してくれる大きな魅力と言えるでしょう。
ゲームシステムの特徴
PROJECT XENOのバトルは、3体の「XENO」と呼ばれるキャラクターと12枚のスキルカードで構成されたデッキを使い、相手プレイヤーとリアルタイムで対戦する形式です。対戦の目的はシンプルで、相手のXENOを3体すべて倒せば勝利となります。しかし、勝ち方は決して単純ではなく、各XENOのステータスやスキル構成、さらにはプレイヤーの戦略次第で展開は大きく変わってきます。

XENOにはHP(体力)、ATK(攻撃力)、SPD(素早さ)といった基本的なステータスがあり、加えて一撃必殺級の「スペシャルスキル」や常時効果を持つ「パッシブスキル」が設定されています。プレイヤーはレベルアップによってこれらのステータスを強化できるため、育成方針によって同じキャラクターでもまったく異なる戦い方が可能になります。また、XENOごとに装備できる武器も存在し、これがスキルやステータスに影響を与えるため、デッキ構築と装備選択の組み合わせが勝敗を分ける大きな要素になっています。
スキルカードはバトル中に使用できるアクションで、攻撃、防御、回復、妨害など多彩な効果を持っています。どのタイミングで、どのスキルを使うか。この判断が試合の流れを一瞬で変えることもあり、いわゆる“読み合い”の面白さが詰まっています。しかも、このバトルは全世界のプレイヤーとリアルタイムで行われるため、相手の一手一手が予測不能で、毎試合が新鮮な緊張感に包まれます。
GameFi要素とPlay-to-Earnの仕組み
PROJECT XENOの大きな魅力の一つが、いわゆるGameFiの仕組みを本格的に取り入れている点です。単なる対戦ゲームとしての楽しさだけでなく、NFTキャラクターを活用することで、プレイの成果が報酬として反映される設計になっています。具体的には、NFTとして所有しているXENOをバトルに投入し、勝利を収めると「ユーティリティトークン(UT)」やNFTアイテムを報酬として獲得できます。このUTはゲーム内の強化や取引に使えるだけでなく、外部マーケットでの売買を通じて暗号資産としての価値を持つこともあり、プレイヤーのモチベーションを高めています。
さらに、バトル報酬の一部として手に入る「トレジャー」からは、追加のNFTや希少アイテムが入手できることもあります。このランダム性がプレイヤーの挑戦意欲をかき立て、ただ勝つだけでは終わらない“もう一戦”の気持ちを引き出すのです。NFTキャラクターは見た目やスキル構成も多彩で、同じレアリティでも戦術的価値が異なるため、コレクション的な楽しみも兼ね備えています。

もちろん、この仕組みは魅力的な反面、NFTの入手や強化には一定のコストが伴います。プレイヤーによっては、課金額や市場価格の高さをデメリットと感じることもありますが、これはブロックチェーンゲームならではの特徴とも言えます。そのため、ゲームを始める前に自分がどの程度の投資を許容できるのか、そしてどんなプレイスタイルを選ぶのかを考えることが、長く楽しむためのポイントになってきます。
TapFunによるPCブラウザ版の提供と技術的特徴
PROJECT XENOは、スマホアプリとしてのリリースから約1年後、2024年8月にPCブラウザ版の提供を開始しました。このPC版は、Tapfun株式会社が運営するブラウザ型クラウドゲームプラットフォーム「TapFun」を通じてプレイ可能になっており、特別なインストールや高性能なPCを必要とせず、Webブラウザ上でそのまま起動できます。これにより、出先のノートPCや共有パソコンでもすぐにバトルを始められる環境が整いました。
この「TapFun」の技術的な特徴は、既存のゲーム実行ファイル(EXEやAPK)に専用APIを組み込むだけで、短期間でブラウザ版としてリリースできるという点にあります。開発者にとっては非常に効率的な仕組みで、既存のプレイヤー層をそのままPCブラウザへ誘導しやすくなります。もちろん、プレイヤーにとっても利便性が高く、インストールの手間や容量の心配をせずに楽しめるのは大きなメリットです。
実際、PC版の提供が始まってからは「大画面でのプレイが新鮮」「操作がしやすくなった」といった声も増えており、特に長時間プレイするユーザーや戦略をじっくり練りたいプレイヤーには好評を得ています。スマホとPCをシームレスに行き来できる環境が整ったことで、より幅広いプレイスタイルに対応するタイトルへと進化したと言えます。
ユーザー評価とメディアレビュー
PROJECT XENOは、その戦略性と心理戦の奥深さが多くのプレイヤーから高く評価されています。特に、同時ターン制を採用したリアルタイムバトルは、相手の行動を予測しながら手を打つ駆け引きが魅力で、カードの使いどころ一つで形勢が逆転するスリリングな展開が味わえます。実際に、ゲームメディア「Gamedia」では総合評価3.59/5.0を獲得しており、「読み合いの熱さとスキル演出の迫力が印象的」というレビューが目立ちます。

Apple Storeでの評価も☆4.0と高水準を維持しており、戦略ゲームとしての完成度の高さがうかがえます。一方で、NFTや課金要素の価格設定については賛否が分かれる部分もあり、「NFTキャラクターや課金アイテムの相場が高め」との声も少なくありません。このあたりは、ブロックチェーンゲームの特性を理解しているプレイヤーにとっては想定の範囲内ですが、ライト層には少しハードルが高い印象を与えることもあるようです。
ただ、こうした経済的な側面を差し引いても、カードゲームとNFTを融合させた新しいジャンルとしての面白さや、スキル演出の豪華さは多くのプレイヤーを惹きつけています。さらに、定期的なアップデートやコラボイベントがゲームに新鮮さを与えているため、リリースから時間が経ってもコミュニティは活発なままです。結果として、PvP好きや戦略ゲーマーだけでなく、新しいゲーム体験を求めるユーザーからも注目を集め続けています。
まとめ:PROJECT XENOがもたらす新しいPvP体験
PROJECT XENOは、戦略性の高いカードバトルとGameFiの要素を組み合わせ、これまでになかったPvP体験を提供しています。3体のXENOと12枚のスキルカードを駆使して挑むバトルは、毎試合が異なる展開を見せ、瞬時の判断や心理戦が勝敗を左右します。そこにNFTを絡めたPlay-to-Earnの仕組みが加わることで、ゲームの勝利がそのまま報酬という形で返ってくる、従来のゲームとは一線を画す魅力が生まれています。
また、リリースから時間が経ってもイベントやコラボが途切れず、新鮮なコンテンツがプレイヤーを飽きさせません。PCブラウザ版の提供によって遊び方の幅も広がり、スマホでの手軽なプレイからPCでの本格的な対戦まで、自分のスタイルに合わせた環境で楽しめます。この柔軟さは、長く愛されるオンラインゲームの条件をしっかりと満たしているように感じます。
もちろん、NFTや課金要素の価格帯については意見が分かれる部分もありますが、それはこのジャンル特有の性質でもあります。逆に言えば、この仕組みを理解し、上手に活用できるプレイヤーほど、PROJECT XENOを深く楽しめるはずです。戦略ゲームとしての完成度の高さ、コミュニティの活発さ、そして継続的なアップデート。この三拍子が揃った本作は、PvPの面白さを追求したい方にも、新しい稼ぎ方を模索するゲーマーにも、自信を持っておすすめできる一作です。