『魔物のせいだから仕方ねえよな』はジャンルとしてはファンタジーをベースにしつつ、シスター、巨乳、中出し、フェラといった大人向け要素がしっかりと盛り込まれた作品です。

主人公として描かれるのは、オリジナルキャラクターであるシスター・エルミナさん。もともとは給水係さん(@zess_kyuusui)が創作したキャラクターで、孤児を抱えるシスターという背景を持ちながらも、妖艶で色気のある存在として人気を集めています。そのキャラクター性に惚れ込み、作者自身が「描いていいですか?」と直接許可を得て生まれたのが本作。まさに愛情とリスペクトが詰まった一冊と言えるでしょう。
シスター・エルミナの濃密な物語
本作を手掛けたのは、普段は触手やヌルヌルとしたレズ表現に定評のある給水係さん。そんな作風から一転、今回は「普通に○キおねでやりたいことを描いた」という言葉通り、シンプルでありながらも情熱的なエロスを追求した内容に仕上がっています。これまでのファンにとっては意外性がありつつも、新鮮な一面を楽しめるのが大きなポイントです。

さらに注目すべきは、ゲスト作家陣の参加です。それぞれが「自分の描くエルミナ像」を持ち寄ることで、一冊を通して多彩なシスター像に触れられる贅沢さが生まれています。

キャラクターは同じでも、描き手によって漂う雰囲気や演出が変わり、ページをめくるたびに新たな表情を見せるエルミナ。まさに“濃密”という言葉がふさわしい仕上がりになっています。
スケベで慈愛深いシスター・エルミナの魅力
彼女は孤児を抱えるシスターでありながら、同時に妖艶さと柔らかな母性を兼ね備えており、そのギャップこそが読者を惹きつけてやまないポイントになっています。聖職者という立場と、背徳感を刺激するほどの色香が交差することで、物語全体が一層濃厚な雰囲気を放つのです。

エルミナの魅力を最大限に引き出しているのは、普段は触手やドロドロとした作風で知られる給水係さんが、あえて「シンプルなエロス」に挑戦している点にあります。彼女が見せる母性的な優しさと、身体を通じて描かれる艶やかさ。そのどちらもが作品に重なり合い、キャラクターの立体感を増しているのです。

読み進めるごとにエルミナの「聖」と「俗」が溶け合い、ページをめくる手が止まらなくなります。
シスター・エルミナが紡ぐ特別な一冊
『魔物のせいだから仕方ねえよな』は、ただの大人向け同人誌にとどまらず、キャラクターの奥深さや物語性を味わえる特別な作品に仕上がっています。聖職者としての清らかさと、女性としての官能的な姿。その二面性が同じページの中で交錯することで、背徳感と快楽が同時に押し寄せてくる。そんな読後感を残す作品は、そう多くありません。

また、ゲスト作家陣が思い思いに描いたエルミナは、一冊を通して読者に新しい発見を与えてくれます。柔らかな慈愛をまとった姿もあれば、妖艶で抗えない色香を放つ瞬間もある。その多彩さはまるで宝石を光にかざした時のように、角度によって異なる輝きを見せてくれるのです。

さらに、既刊『お前はなにも悪くなかったのに』との対比を楽しむことで、エルミナというキャラクター像はより鮮明になっていきます。異なる作風の中で描かれる彼女の姿を並べて味わうことで、同人作品としての広がりを感じられるのも大きな魅力です。