イチリ先生が手掛けるオリジナルシリーズ『堕天計画』に、新たな物語「癒しの聖女編」が登場しました。今回の主役となるのは、女神に仕え人々の傷を癒してきたシスターミリル。清らかで穢れのない存在でありながら、男性の視線を浴び続けてきた彼女の物語がどのように展開していくのか、読者の興味を強く惹きつけていきます。

本作はコミケ106(2025年夏)で発表された新刊としても注目を集め、ジャンル的には「シスター」「快楽堕ち」「異世界転生」といった人気要素が組み込まれています。清楚なヒロインが運命の出会いをきっかけに純潔を揺さぶられ、次第に快楽へと呑み込まれていく様子が丁寧に描かれているのが大きな特徴です。
イチリ先生が描く“癒しの聖女編”の全貌
癒しの聖女と呼ばれるシスターミリルは、人々の傷や病を癒す力を持ち、その存在は村や街の人々にとって希望そのものでした。しかし、その神聖な力には代償があり、もし異性と交わってしまえばその力は失われるという厳しい掟に縛られていたのです。清らかな姿で人々に奉仕し続ける彼女の前に、多くの男たちが思いを寄せつつも、誰も手を出せない理由がそこにありました。

そんな中、天使アイミュと守護者カズキがミリルの前に姿を現します。彼らは神聖力の回復を助ける存在として導かれ、ミリルの日常は大きく変化していくのです。とりわけカズキとの関係が転機となり、彼の行動がミリルの運命を揺さぶっていきます。異性と交われば失われるはずの力が、なぜかカズキとの交わりでは消えることがなかったという驚きの展開が訪れ、彼女の心は大きく揺れ動きます。
快楽に呑まれる聖女ミリルの見どころ
本作の大きな魅力は、清らかだった聖女が徐々に快楽に染められていく過程が、細やかかつ濃密に描かれている点にあります。ミリルは成長途中の身体を弄ばれ、初めて知る快感に戸惑いながらも、抗えない心地よさに身体を委ねていきます。純潔を守るべき存在でありながら、欲望を刻まれていく姿は背徳感に満ち、読者の視線を強く引きつけるのです。

特に印象的なのは、ミリルの心情描写と肉体的反応が丁寧にリンクしている点です。穢れを知らなかった彼女が、カズキとの関わりを通じて次第に“女”としての感覚を自覚し、羞恥と快楽の間で揺れる様子がリアルに描かれています。読者はその過程を追体験するような感覚に包まれ、ただの官能的描写を超えた物語的な興奮を味わうことができるのです。
聖女が辿る背徳と快楽の結末
『堕天計画 癒しの聖女編』は、ただ単に官能的な描写を積み重ねた作品ではありません。物語の根底には、純潔を守る使命を背負った聖女が、抗いがたい欲望に呑まれていく過程が描かれています。その姿は決して一瞬の衝動ではなく、葛藤や羞恥、そして愛情といった感情の積み重ねによって変化していくものです。読者はその心の揺れを追体験しながら、快楽へと堕ちていく彼女の姿に強く惹き込まれていきます。

また、唯一交わることが許された存在として描かれるカズキとの関係は、背徳感だけでなく「運命」という言葉で語られる深さを持っています。

聖女の力が消えない相手として出会った彼は、ミリルにとって禁断でありながらも救済のような存在となり、物語全体に特別な意味を与えています。純粋さと穢れの境界線を越えた先にある結末は、読者に強烈な余韻を残してくれるはずです。