※評価は管理人の主観によるものです。
『マス×マス×マス』は、2025年9月1日に配信が開始された、たにし先生による同人コミックです。ページ数は全24ページと短めながらも、その一枚一枚に濃密な描写とフェチ要素が凝縮されているので、読後に満足感がしっかり残る仕上がりになっています。

題材は漫画やアニメをモチーフにしており、ジャンルにはニーソックスや巨乳といった王道から、中出し・3P・ハーレム、さらに腋毛や妊娠といったディープな要素まで幅広く盛り込まれています。単純にエロティックな場面を描くだけではなく、好みに合わせて楽しめるポイントが細やかに散りばめられているのが印象的です。
特に本作の特徴として、いぢめられっ子のルーキーマスターが主人公に据えられている点が挙げられます。これまで弱い立場にいた彼が、先輩マスター二人に囲まれてハーレムの中心に立つという構図は、読者の想像を掻き立てる大きな魅力となっています。しかもその流れがただのご都合主義で終わらず、物語の展開の中で自然に受け入れられるよう描かれているため、読み手も違和感なく物語に没入できるのです。
ルーキーマスターを包み込む先輩たちの愛と欲望
物語の中心となるのは、いじめられっ子として過ごしてきたルーキーマスターの少年です。彼は周囲のマスターにからかわれたり見下されたりして、自分の存在に自信を持てずにいました。そんな彼が転機を迎えるのは、二人の先輩マスターと出会い、フレンド交換を果たしたことから始まります。

先輩たちはただ強いだけではなく、彼を優しく受け入れ、時にリードしながら手取り足取り教えてくれる存在です。戸惑いながらも彼は次第にその世界に惹き込まれていき、やがては彼自身が中心となって、愛情と欲望の渦に飲み込まれていく姿が描かれていきます。この流れは単なる性的なシーンの積み重ねではなく、弱者として扱われてきた主人公が「求められる存在」へと変わっていく物語性を持っているのが印象的です。

特に見どころなのは、3P構図で繰り広げられる濃厚なラブラブ描写です。ぐだ子とザビ子という二人の先輩に挟まれながら、彼が受け入れられ、包み込まれ、そして愛されるという流れが、緊張感と甘美な安心感を同時に生み出しています。その中で描かれる細やかなフェチ要素――例えば腋毛の存在感や、ボテ腹描写による肉体的なつながりの強調――が、物語にさらなる厚みを与えている点も見逃せません。
フェチ心を刺激する多彩なジャンルの融合
『マス×マス×マス』の大きな魅力は、ジャンルの幅広さとその組み合わせの妙にあります。ニーソックスや巨乳といった誰もが惹かれる王道フェチがしっかり押さえられている一方で、腋毛や妊娠表現といったディープな要素が大胆に盛り込まれているのです。この二面性があるからこそ、読み手の心に強い印象を残してくれます。

さらに物語を引き立てているのが、3P・ハーレム構図による濃密な絡みです。先輩マスター二人に挟まれたルーキーが、愛情と快楽の両方を一度に浴びる姿は圧巻で、ページをめくる手が止まらなくなります。その光景はただ刺激的であるだけでなく、どこか包み込まれるような安心感も漂っており、甘さと背徳感が絶妙に交錯しているのです。

また、母乳やお腹が膨らんだボテ腹の描写は、肉体的なつながりを視覚的に訴えかけてきます。これらの表現は好みが分かれる部分でもありますが、だからこそ刺さる人には深く響き、作品全体の強烈な個性を形作っています。単なるエロティックな刺激に留まらず、「キャラクター同士の関係性の濃さ」を身体的な表現で裏付ける仕掛けになっているのが印象的です。
愛と快楽が絡み合う、『マス×マス×マス』最大の魅力
『マス×マス×マス』は、単なる成人向けのコミックという枠に収まらず、読者の心に甘さと背徳感を同時に刻み込む作品です。ルーキーを中心に描かれる関係性は、弱さを抱えた少年が先輩たちに受け入れられ、愛され、そして欲望の渦に巻き込まれていく姿を余すことなく映し出しています。その過程に説得力があるからこそ、ページをめくるたびに物語の中に引き込まれ、最後まで緊張感を失わずに楽しめるのです。

『マス×マス×マス』は、ぐだザビという人気キャラクターとのハーレム構図を存分に味わえるだけでなく、自分の性癖や好奇心を再確認できるきっかけを与えてくれる一冊です。甘さと刺激を両立させた世界観に浸れば、きっと「買ってよかった」と感じられるはずです。