※評価は管理人の主観によるものです。
鳳まひろの最新作『めんどくさい巨乳姉妹と都合の良い人妻をセフレにした件』は、タイトルからして背徳感が漂う一冊です。配信開始日は2025年9月2日、全60ページで構成されており、既に好評を得ていたシリーズ「めんどくさい巨乳姉妹をセフレにした件」の流れを受け継いでいます。作品の舞台となるのは、姉妹との関係を持ちつつも、さらに人妻を巻き込んでいくという、欲望に忠実すぎる物語です。

物語の中心にいるのは、旦那が長期出張で不在の人妻・早苗。旦那の風俗通いを黙認する代わりに、自分も女性向けの風俗利用を許されているものの、そこには積極的に踏み込めず、ただ火照り続ける体に悶えている存在です。そんな早苗が主人公の前に現れたとき、物語は大きく動き出します。

そして、早苗の娘である瑞希と千早という巨乳姉妹。彼女たちはすでに主人公のセフレになっており、家の中は性の匂いで充満する日々が続いています。しかし、主人公は主人公で、この姉妹との関係にどこか「めんどくささ」を感じ始めていたのです。その空気を切り裂くように、早苗から持ち掛けられる「セフレにならないか」という誘惑。しかもその条件があまりにも都合が良すぎるものであったことから、主人公の生活は一気に新たな淫靡な段階へと突入していきます。
「セフレ」という背徳関係が広がるハーレム物語の骨格
この作品の根幹を成しているのは、まさに「セフレ」という関係性の中で織り成される背徳のハーレム構図です。もともと主人公は、巨乳姉妹の瑞希と千早を相手に奔放な関係を楽しんでいました。家の中に漂う性の匂いは、彼女たちとの日常を象徴するものでもあり、どこを切り取っても淫靡さが消えないほど濃厚な空気に包まれていたのです。

しかし、そんな関係性の中に突如として現れるのが人妻の早苗。旦那の長期出張を理由に体を持て余していた彼女は、主人公に「セフレにならないか」と持ち掛けます。その条件があまりにも都合の良すぎるもので、主人公は心の中で歓喜しながらも、次第にその快楽に飲み込まれていきます。
この時点で既に、主人公は三人の女性と関係を持つという完全なハーレム状態。けれども単なる数合わせのハーレムではなく、早苗が加わることで物語全体のバランスが大きく変化しているのが見どころです。母であり人妻である彼女の存在は、ただの肉体的な欲求を満たす以上に、背徳感を一層際立たせ、読み手の心を強く刺激してくるんです。
欲望を抱えた人妻と巨乳姉妹――三人のヒロイン像
物語を彩る三人のヒロインは、それぞれが異なる欲望と個性を抱えていて、主人公を取り巻く状況を一層濃厚にしています。まず印象的なのは人妻・早苗。旦那の長期出張で寂しさを募らせ、さらに夫婦間の取り決めとして風俗利用を認め合っているにもかかわらず、彼女自身は積極的に外で欲を満たすことができない。結果として心と体のバランスを崩し、抑えきれない火照りを抱え続けることになった女性です。そんな彼女が主人公に対して差し出す「都合の良い条件」は、読者にとっても背徳感を大きく揺さぶる要素になっています。

一方で、早苗の娘である瑞希と千早は、すでに主人公と肉体関係を持っている巨乳姉妹。彼女たちは奔放で大胆な性格ながらも、時にその関係が“めんどくさい”と感じさせる一面を持っています。姉妹という立場上、二人の間で起こる嫉妬や依存心も、物語の緊張感を生むスパイスになっているんです。主人公は彼女たちに翻弄されつつも、その肉感的な魅力には抗えず、結果的に関係を切れないまま続けてしまう。

こうして人妻の母と巨乳姉妹の娘たち、三人のヒロインが揃ったことで、主人公は単なる快楽に浸るだけでなく、逃げ場のない関係性に囚われていきます。まさに背徳的なハーレムの完成形ともいえる構図がここで浮かび上がり、読者は彼らの淫らな日常に深く引き込まれていくことになるのです。
背徳ハーレムが描き出す物語の総評
『めんどくさい巨乳姉妹と都合の良い人妻をセフレにした件』は、ただエロを詰め込んだだけの作品ではありません。鳳まひろらしい筆致によって、背徳感と肉体的快楽が巧みに織り合わされ、読者の心を強く揺さぶる仕上がりになっています。特に、人妻である早苗の従順さと巨乳姉妹の奔放さ、その両者の対比が物語全体に緩急を与えていて、単調にならず最後まで引き込まれるのが大きな魅力です。

また、母と娘という禁断の関係が一つの家の中で展開されていく構図は、背徳というキーワードをこれ以上ないほど鮮烈に印象付けてくれます。読み手は「こんな日常が本当にあったら」と想像しながら、ページを進めるたびに現実から切り離された濃密な快楽世界へと没入していくはずです。