
仕事のストレスに押しつぶされそうになり、思い切って退職代行を使った主人公。勢いで会社を辞めてしまったものの、転職先も決まっていないまま街をさまよう姿は、多くの読者に「もし自分だったら…」と重ねてしまうリアリティを持っています。そんな中で、退職代行の社員から紹介されるのは、都内でも屈指の高級タワーマンション。普通なら縁もゆかりもないはずの場所で、主人公はコンシェルジュとして働くことになります。
ただ、物語は単なる再就職ストーリーに収まりません。既存のスタッフで十分に仕事が回っている中、なぜ主人公がわざわざ呼ばれたのか。そんな疑問が読者と一緒にふくらんでいきます。やがて、タワマンに住む美貌の年上お姉さんに誘われる場面から、物語は大きく動き出していくのです。現実感を伴う導入から、非日常の世界へと自然に繋がっていく展開は、智弘カイ先生ならではの手腕が光る部分だと感じました。
ストーリーの魅力 ― タワマンでのお仕事が思わぬ展開に…
コンシェルジュとして新たな職場に足を踏み入れた主人公ですが、実際には既存のスタッフだけで充分に回っている環境。最初から居場所がないような空気に戸惑いながらも、とにかく与えられた仕事をこなしていくしかありません。そんな不安な空気を打ち消すかのように現れるのが、タワマンに住む年上のお姉さんです。彼女の登場によって、読者は一気に物語の核心へと引き込まれていきます。

彼女に誘われるまま主人公が足を踏み入れるのは、普通の業務とはまったく違う世界でした。そこで初めて知らされる「本当の仕事」は、読者の想像を心地よく裏切りながら、次の展開を期待させる仕掛けになっています。重厚な舞台設定と、ほんのり漂う怪しさを感じさせる雰囲気が混じり合い、この後に訪れる濃厚な筆下ろし体験への伏線として機能しているのです。ストーリーを追うごとに、「なぜここに紹介されたのか」という疑問と「これから何が起こるのか」という期待が自然に膨らんでいき、作品全体の没入感を高めています。
エロシーンの見どころ ― 年上お姉さんによる濃厚筆下ろし体験
物語の導入部から一転して、本作の真骨頂とも言えるのが年上お姉さんとの濃密な筆下ろしシーンです。主人公を優しく受け止める彼女の存在感は圧倒的で、初めての行為を導く姿がとてもリアルに描かれています。年齢を重ねた女性ならではの余裕と包容力が漂い、読者も自然と主人公と同じ目線でその心地よさに引き込まれていくのです。

特に印象的なのは、たわわな胸を活かしたパイズリや、ねっとりと舐め上げる濃厚なフェラ描写。視覚的にも感覚的にも迫ってくるような表現で、ページをめくる手が止まらなくなります。さらに、ただ肉体的な快楽を与えるだけでなく、優しく語りかける言葉や艶やかな仕草によって、心と体の両方を包み込むような甘さが広がっていくのもポイントです。単なる官能を超え、癒やしと背徳が同居するこのシーンは、作品全体の魅力を強く支えていると感じました。
作家・作品の強み ― 智弘カイ先生ならではの描写力
本作の大きな魅力は、やはり智弘カイ先生が持つ独自の筆致にあります。物語の舞台となる高級タワーマンションは、ただの背景としてではなく、登場人物たちの関係性を深める装置として活かされています。きらびやかな空間でありながらも、そこで繰り広げられるのは人間味あふれるやり取りで、現実と幻想のちょうど狭間に立たされているような感覚が味わえるのです。

また、エロティックな描写においても先生のこだわりが細部にまで宿っています。たとえば、年上のお姉さんの体の曲線美や、衣服からあふれ出す豊満な胸の存在感は、視覚的な迫力に加えて、読者の想像を自然と膨らませる巧みさを持っています。さらに、行為の最中に描かれる微細な表情の変化や、ささやくような言葉のやりとりが積み重なり、シーン全体を濃密に彩っていくのです。そうした表現力の高さが、単なる官能作品に留まらず、作品としての完成度を一段引き上げています。
総評 ― 年上好き&巨乳好きに贈る極上の一冊
『タワーレジデンス 接遇課対応中』は、退職代行から始まるという意外性ある導入と、タワーマンションという華やかな舞台を融合させたことで、日常から非日常へと自然に移り変わるストーリーが楽しめる作品でした。現実味を持ちながらも、そこで繰り広げられるのは夢のような筆下ろし体験。読み進めるほどに、主人公と一緒に特別な世界へ足を踏み入れていく感覚が強まっていきます。

特に、年上のお姉さんによる包容力あふれるセックスシーンは圧巻で、巨乳好きの読者にとってはまさに至福の時間と言える内容です。濃厚でありながらも愛情を伴った描写が続き、肉体的な快楽と同時に精神的な癒しも感じられる点が、この作品をただの官能漫画ではなく「心地よく余韻が残る大人の一冊」に仕立てています。
※評価は管理人の主観によるものです。