セックスが嫌いなジト目TS家出少女が一晩でメス堕ちする話――「セックス嫌い」から「快楽堕ち」へ

タイトルからして強烈なインパクトを放っている本作「セックスが嫌いなジト目TS家出少女が一晩でメス堕ちする話」。同人サークル「悪魔ほろほろ」による作品で、フルカラーコミックとCG集を合わせて220ページという圧巻のボリュームで登場しました。

物語の主人公となるのは、ジト目が印象的な家出少女・雛森あゆむ。彼女はただの少女ではなく、ある日突然女性の身体になってしまった元・男という設定を背負っています。TS（性転換）というだけでも十分にマニア心をくすぐるのに、さらに「セックス嫌い」という要素が重なることで、読者は「この子がどうやって一晩で快楽に堕ちていくのか」と、展開への期待を抑えきれなくなります。

続きを読む閉じる

「セックスが嫌いなジト目TS家出少女が一晩でメス堕ちする話」の販促ページへ

ジト目少女が快楽に崩れる瞬間と、笑いを誘う掛け合いの妙

本作の一番の魅力は、やはり「セックス嫌い」という壁を持つ少女が、一晩をかけて快楽に堕ちていく過程そのものにあります。ジト目で不信感を漂わせていたあゆむが、主人公との関わりを通して少しずつ態度を変え、そして抗えないほどの快感に飲み込まれていく。その変化が読者に強烈なカタルシスを与えてくれるのです。

しかも、ただ堕ちていくだけではありません。作者が自ら掲げた「コメディ要素を多めに」という方針の通り、物語の中にはクスッと笑えるやり取りが随所に盛り込まれています。シリアスな過去と、笑いを誘う軽妙な掛け合いが絶妙なバランスで絡み合うからこそ、読者は最後まで緊張感を保ちながらも、どこか安心して物語に没入できるのです。

フルカラー220ページで描かれる多彩なシチュと圧倒的実用性

本作が支持を集めている理由の一つに、濃密なプレイ内容の幅広さがあります。漫画本編はフルカラーで92ページ、加えてCG集が128ページと、合計220ページというボリュームは圧巻です。

プレイの種類を見てみると、女体化ならではの身体描写をはじめ、正常位や騎乗位、さらには着エロ的なシチュエーションまで網羅され、フェラチオやパイズリ、中出しといった定番も抜かりなく描かれています。特に「わからせ」や「メス堕ち」といったジャンルの要素は、物語全体を貫くコンセプトとしてしっかりと落とし込まれているため、読者が期待するポイントを確実に押さえています。

また、フルカラーで描かれている点も大きな魅力です。肌の質感や汗、涙、さらには乱れる表情まで、色彩によって生々しく伝わってくるため、作品世界への没入感が一層高まります。実用性の高さと、物語としての面白さを両立している点は、同人コミックとして非常に稀有な完成度と言えるでしょう。

TSFとメス堕ちの決定版――背徳とコメディを同時に味わいたい人へ

読み終えてまず感じるのは、この作品が単なるアダルトコミックの枠に収まらない完成度を持っているということです。TSジャンルを専門としてきた作者・悪魔ほろほろ氏が「過去最高傑作」と語るのも納得で、セックスを嫌悪する少女が一晩で快楽に目覚めていくというストーリーの構図は、まさに背徳感とカタルシスの両立を体現しています。

特に印象的なのは、ジト目で冷めた雰囲気を漂わせるあゆむが、次第に心も身体も解きほぐされていく描写です。読者は「嫌い」という強い拒絶から「もっと欲しい」という欲望への転換を追体験することになり、その過程で作品世界に深く引き込まれていきます。単なる性描写ではなく、キャラクターの心情が緻密に積み重ねられているからこそ、最後には物語としての満足感が強く残るのです。