『秋桜が咲いた日に』――兄妹の“純愛”と“禁断”が交差する衝撃作【荒井啓・単行本版レビュー】

番外編は 8 ページなのでおまけ。既に全話読んだ人はコスパが悪いかも。弘樹との初体験シーンなのだけど、もう少しその後のベッドシーンを描いて欲しかった。ストーリーとしては面白いが、やはり抜きどころが少なく物足りない印象。

最後の番外編を途中にもってきてくれてたら★5にしてた
最後にもってきたことで後味悪い感じになってしまった

追記
後味悪くなる番外編をもってくるくらいなら兄妹が秋桜の咲いた庭で恋に落ちたエピソードを描いてほしかった
せっかくタイトルが｢秋桜が咲いた日に｣なんだから
あと義兄が何食わぬ顔でモデル続けてるの不公平だから同人の方でいいのでこの単行本のn年後の設定で付き合ってる女性がNTRれてモデル仲間からも裏切られて鬱になって自〇する爽快ざまぁエンドを描いてほしい

1話1話も読んでいたので、単行本を初めて手に入れる価値がある作品だと思っていました。けれど、実際に読んでみると「そうではなかったのかもしれない」と思わされる内容でした。

個人的には1話・2話が一番エロかったのですが、お兄さんと一緒のシーンこそ心が最も満たされました。NTRやBSS要素の強いエロ漫画に純愛を求めるのは多少おかしいのかもしれませんが、それでもそう思わせてしまう著者の力量はすごいと感じます。だからこそ、さらに良い作品を描いてほしいと期待してしまいました。しかし、少なくとも今回の単行本は、その期待に応えてくれるものではありませんでした。

おそらく5話以降は、作品がまつりを中心とした青年漫画寄りの要素が強くなっており、今回の加筆もお兄さんが竿役となる3話を中心に多くされていました。心理描写だけでなくエロシーンも増えたのは嬉しかったのですが、10年という長い歳月の中でお兄さんと一緒にいたのはほんのわずかな時間。それでもあれほど性活を謳歌していたのに、その他の時間はどうなっていたのか？　特に最後にまつりの成長図（？）を見せられると、逆にモヤモヤ感が止まりませんでした。

やはりエロ漫画はエロで語るものなので、すべて解決した後のイチャラブがすごく物足りなく感じます。妊娠後や子どもを産んだ後の加筆はほとんどなく、全て読者の想像に委ねられているようで、エロ作品としては少しずるいと思いました。妊娠姿でのセックスシーンは実際にあるのに、なぜか想像にしか残らないのはちょっと惜しい感じで、水着のシーンではセックス自体がなく、単話にあったフェラシーンまで削除されていたのは本当に残念でした。

それでも、愚痴が多く出るということは、それだけ主人公たちがリアルに感じられている証拠でもあると思います。だからこそ「もっとセックスして、もっと幸せになれ！」という気持ちが止まらないのです。

最後にどうしても触れざるを得ないのは、「後日談」と銘打ちながら、実際には前日談だった件。作家さんは事前に公式で告知していたようですが、知らずに「兄妹愛」を期待して購入し、急いで最後のページをめくったところであの内容……。これは人によってはかなり残酷だと思います。有罪です！
絵：★★★★★
物語：★★★
兄妹純愛ルートがあれば無限に★をつけたい。惜しいけれど、それでも読んでしまう一冊でした。

絵やキャラクターの個性は良くてもストーリー構成が非常にスッキリしない内容で、ジャンル通りに受け取ることが難しく、NTRものとしても曖昧、兄妹ものでも同様です。
作中では血縁のある妹に恋をしているが結ばれてはいけない関係に苦悩する兄、誰かに依存しないと生きていけないと感じている妹、ヤりたいだけの義兄らの幼さが目立ち、それを元にストーリー展開していきます。
作者はあとがき彼らの純愛を描いたとされていますが、実際に描き下ろしの番外編は最終話が終わったタイミングで水を差す展開、ジャンルによっては死体蹴りとなっていて、作者が描きたいことに大きいブレが生じていると分かるような内容になってしまっていること、他の箇所も中盤までの内容を細かく直した内容、心情に説得力をつけるぐらいでした。
名作になれる素材ながらも作者が活かしきれないまま終わってしまったのが残念です。

4年前からみていて3ぐらいまでは追っていたがいつの間にか完結していて予告で完結したことを知った。
当時、1話冒頭の妊娠のシーンで誰の子かはある程度予想がついていたがそれ以上に終わり方がずっと気になっていた。
かなり綺麗にハッピーエンド?に納められていた。

3つ残念なところが
1つ、5のまつりがかわいすぎてそのシーンが少なかったのが残念だった。

2つ、番外編でまつりとひろきの出会いをもっと細かく知りたかった。

3つ綺麗に完結させてくれたのは嬉しかったが番外編を5.5話としてだして後味よく終わってほしかった。
気持ちよく終わった後にそこを持ってくる作者の粋な計らい…

「実の兄のことが好きだけど、その気持ちをあきらめるために竿役に抱かれた」とかだったらもう少しすっきりしたけど、普通に竿役にやられていただけであればヒロインは股がゆるい子だったのかなと思わなくもない・・・。
でも、絵は綺麗だしヒロインは可愛いしエロさも十二分にある。
また長編だからその分しっかり描かれており感情移入がしやすくてすごく心に残る作品でした。

巻末の書下ろしなどで評価を落としてしまっていますが、個人的には出会えてよかったと思っています。
興味ある方はぜひご一読ください。

兄妹という難しい関係性の中で、育まれた愛。二人のすれ違い。エロ要素を抜きにすれば、小説としてもありな位、読み終えた時の感動があります。荒井啓先生、素敵なお話をありがとうございました。

妹と兄、そして妹からすると親の再婚で急にできた兄の物語
何十年の月日をバランスよく話に落とし込まれてて、それぞれの心理描写もわかりやすくて、きちんとストーリーも着々できててよかった。
単純なエロい話ばかり読んでたので購入は躊躇したが、第一話の無料版を見て、冒頭から感情を逆撫でするような展開で気になって気になって購入したが、全部読んで間違いなかったと感じた。

妹が乱交とか調教など、もっと過激なプレイをされてそうだが、個人的にはそういう描写がもっと欲しかった。