理不尽な職場に制裁を！『仕事を押し付けてくるパワハラ女社員2人を催●アプリでこらしめる話』

理不尽な職場環境の中、黙々と仕事をこなす主人公。上司と同期の女性社員は、日常的に自分たちの仕事を押し付け、残業もすべて彼に任せて帰ってしまう。そんな不満と疲労が積み重なる中、ふとしたきっかけでAIに質問を投げかける場面から物語は動き出します。

AIが出力したのは、見慣れない不思議なコード。その一行をダメ元で組み込んだ瞬間、彼の運命は大きく変わることになります。翌日、いつものように命令口調で接してくる女上司たちに、試しにそのアプリを使ってみると──彼女たちの態度が一変する。これまでの屈辱が反転するような光景に、主人公の胸には奇妙な興奮と満足感が入り混じります。AIと人間、支配と服従、その境界が溶けていく瞬間。まさに、デジタル時代ならではの復讐劇がここに始まるのです。

パワハラ女上司と女同僚、二人の堕ち方──羞恥と屈辱が交錯する報いの時間

翌日、アプリの効果を試す主人公の前で、普段は威圧的だった二人の女社員がまるで別人のように振る舞い始めます。これまで命令口調で詰め寄ってきた彼女たちが、わずかな指示で赤面し、焦り、そして混乱していく。その変化を前に、主人公の心には、言葉では表せない高揚感と静かな満足が芽生えます。

彼女たちがどれだけ自信に満ちていたかを思い出すたび、その落差が際立っていく。催●アプリの力で、支配関係が逆転する様はどこか現実離れしていながらも、妙にリアルに感じられるのです。羞恥に震える表情や、抵抗しようとしても抗えない仕草の描写は細かく、ページをめくる手が止まらなくなるほどの臨場感があります。全てを見透かされたような彼女たちの瞳が、読者の背筋をぞくりとさせる瞬間。そこには、ただの復讐劇では終わらない、深く静かなカタルシスが潜んでいます。

AI×催●という新時代のテーマ──「制御」と「支配」の境界線

物語が魅力的なのは、単なる復讐劇に留まらない点です。AIと催●という二つの要素が交錯し、現代社会の“見えない支配”を象徴しているようにも感じられます。AIが導いたコードをきっかけに始まった出来事は、まるで偶然のようでありながら、どこか必然にも見える。技術が人間の感情を操る瞬間、その線引きが曖昧になっていく怖さが作品全体に漂っています。

主人公はあくまで「こらしめる」つもりだったのに、その力を使ううちに、支配する側の快楽に溺れていくような心理の変化が細やかに描かれているのです。AIという冷たい存在と、人間の欲望という熱が交わるこの構図は、読者に現代的なリアリティを突きつけてきます。だからこそ、読み終えた後も胸の奥に残るのは単なる興奮ではなく、ほんの少しのざらついた違和感と、制御できない欲の深さに対する静かな恐れなのです。

しその筆が描く背徳と緻密な構成──“催●”を使った報復劇の新境地

この作品を語るうえで欠かせないのが、作者・しそ氏による演出の緻密さです。表面的には「催●による報復」というわかりやすい構図を持ちながら、その裏ではキャラクターの感情の揺らぎや、人間関係のねじれが丹念に描かれています。特に印象的なのは、主人公が復讐を遂げていく過程で感じる“快楽と罪悪感の境界”が極めてリアルに表現されていること。最初は小さな抵抗のつもりだった行為が、気づけば取り返しのつかない支配の快感へと変わっていく。その流れが滑らかで、読者も自然と彼の心の奥に入り込んでしまいます。

羞恥、露出、屈辱といった刺激的な要素をただ並べるのではなく、それらが物語全体の心理的なテンションを引き上げる形で機能している点に、作者の巧みな構成力が光ります。全74ページというボリュームの中で、テンポを崩すことなく読ませる力。それこそが、この作品が単なるエロティックな復讐譚を超えて、背徳と知性の入り混じる一作として際立つ理由なのです。

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