「母でも妻でもなくなった女」──夫に背を向けたその日から、彼女は“母”をやめた…NTRた母が描く禁断の快楽

三浦佐江は、夫にも息子にも背を向けて家を出た女性です。もう“妻”でも“母”でもいられないと悟った彼女が求めたのは、愛でも安らぎでもなく、ただの温もりでした。孤独を紛らわすように始めた浮気がすべてを壊していく中で、彼女の前に現れたのは、スーパーのオーナーの息子・斎藤英太。若く、無邪気で、しかしどこか残酷な笑みを浮かべる彼の視線が、佐江の身体を確実に捕らえます。

年下の男に求められるたび、忘れていた女としての感覚が蘇り、母としての理性が崩れていく過程があまりにも生々しく描かれています。鼻高モアイの筆致が描く「女の堕ち方」は、読者の心をざらつかせながらも、妙にリアルで抗えない官能を感じさせる作品です。

若さゆえの残酷さ──年下男の支配欲と倒錯した快楽

スーパーのオーナーの息子・斎藤英太は、まだ若いのにどこか冷めた瞳をしていました。彼の口から放たれる「旦那さんに捨てられたんですか？」という一言は、同情ではなく、獲物を見つけた捕食者のような響きを持っています。その残酷な若さに、三浦佐江は抗うこともできず、むしろその視線に溺れていきます。

若さというのは無自覚だからこそ、時に最も残酷です。英太が見せる支配的な態度、そして手慣れたように女を弄ぶ指先の描写が、ページをめくるたびに背徳の熱を帯びていきます。彼の若い肉体と無垢な残酷さが、佐江の心と身体をゆっくりと侵食していくその過程に、読者もまた、息を呑むような緊張と興奮を感じるはずです。

母性と肉欲の狭間で揺れる、女としての再生

英太との関係が深まるにつれて、佐江の中で眠っていた“母性”が奇妙に歪んでいきます。若い彼に触れられるたび、心の奥に残っていた息子への想いがちらつくのに、それを打ち消すように女の本能が疼き出すのです。母としての慈しみと、女としての欲望。その相反する感情がぶつかり合う瞬間、佐江の表情には戸惑いと快楽が混ざり合い、言葉では表せない艶やかさが生まれます。

鼻高モアイの筆が描くその“揺らぎ”が、この作品の核心でもあります。佐江は母性を完全に捨てたわけではなく、むしろそれを抱えたまま、女として再び息を吹き返していく。その矛盾が読者にとって、背徳と同時にどこか切ない余韻を残すのです。

無垢な視線に堕ちていく成熟ボディの官能描写

英太の視線は、まるで無垢さと残酷さを同時に宿しているかのようでした。彼の目に映る佐江の身体は、もはや“母”でも“人妻”でもなく、ただの一人の女。年下の男の無邪気な欲望を受け止めながら、佐江の成熟した肢体が少しずつ理性を失っていく様が細やかに描かれています。

鼻高モアイの筆致は、肉体の柔らかな線や汗ばむ肌の光沢、微かな吐息の乱れまで余すことなく表現しており、ページをめくる指先が自然と止まらなくなるほどです。その描写は決して下品ではなく、むしろ“堕ちていく美しさ”として成立している。欲望に支配されながらも、どこか誇りを感じさせるその姿が、読者の心に深く刻まれる瞬間です。

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